新型コロナウイルス最新情報(2020年03月05日)

当館(重慶領事館)管轄地域における邦人渡航者対象の隔離措置

1、ポイント

○当館管轄内の主要都市が韓国,日本,イタリア,イランからの渡航者に対する14日間の隔離措置を実施。成都市,重慶市ではPCR検査後自宅隔離観察,雲南省,貴陽市では指定ホテルでの集中隔離観察。
○中国国内のトランジット利用者については,トランジット地点でPCR検査及び14日間の隔離観察を実施済みであれば,再度の隔離措置は不要(貴陽市は未定)。北京市,広州市は,上記4カ国からの渡航者に対するトランジット時の取扱いにつき,「目的地の措置に依る」と発表,隔離措置は実施しない方針。

2、本文

●韓国や我が国のCOVID-19感染の広がりを受け,今般,各地で韓国,日本,イタリア,イランからの渡航者に対する14日間の隔離措置が発表されていますが,当館管轄内主要都市等における隔離措置の要領(いずれの都市も直行・中国国内の乗り継ぎ,第三国経由,国籍の別を問わず)を以下のとおりお知らせします(重慶市等一部はこれまでのお知らせと重複します)。
●当館管轄内主要都市等での隔離措置は,各地方政府の外事弁公室や感染予防対策本部が公表しているもののほか,公表していない地方政府については,当館が外弁等に照会した回答に基づくものであり,いずれも,今後,各国の感染状況如何では,更なる変更が予想されますので,トラブルを回避するため,引き続き,居住地や出張先の外事弁公室等を通じて最新情報の入手に努めるようお願いいたします。
●なお,本邦と当館管轄地域を結ぶ直行便は一部を除き,運行停止中のところ,北京,上海,広州経由での帰着を検討されている方が多いと思いますが,北京,広州については,両市政府とも,トランジット利用で国内の他の地域に赴く場合は「目的地の規定に依る」とし,隔離措置は実施しない旨発表しております。上海については,情報有り次第,改めてご案内いたします。

【成都市】(3月4日,外弁説明)

○乗客全員に対し空港にて検温(2回)を実施。37.3度以上の発熱者は直ちに指定病院に搬送。
○検温で異常のない者は,専用車両で指定ホテルに移動しPCR検査を実施(PCR検査で陽性反応が出た乗客は直ちに指定病院に移送)。
○ホテルでの滞在時間は概ね24時間。到着時発熱者や体調不良者がいた場合は待機時間の延長,追加検査有り。当日中に検査結果が出ない場合は,ホテルに宿泊(検査料,ホテル代は成都市負担)。
○検査結果が,陰性の場合は帰宅可。帰宅に際しては,一律成都市が用意する専用車両で帰宅。
○帰宅者は在宅にて14日間の隔離観察を実施(自宅のない出張者等訪問者は市の指定ホテルで集中隔離観察(自費))。
○成都到着前の中国国内トランジット地点で,PCR検査及び14日間の隔離観察を実施済みの場合,再度の隔離措置は不要。

【重慶市】(3月2日,外弁説明)

○乗客全員に対し空港にて体温検査を実施。37.3度以上の発熱者は直ちに指定病院に搬送。
○検温で異常のない者は,専用車両で指定ホテルに移動しPCR検査を実施(PCR検査で陽性反応が出た乗客は直ちに重慶市の指定病院に移送)。
○ホテルでの滞在時間は概ね12〜24時間。当日中に検査結果が出ない場合はホテルに宿泊。到着時発熱者がいた場合,待機時間の延長,追加検査有り(以上,ホテル代,検査料は重慶市負担)。
○検査結果が,陰性の場合は帰宅可。帰宅に際し,車両を自己手配ができない者には外弁が支援。
○帰宅者は在宅にて14日間の隔離観察(自宅のない出張者等は市の指定ホテルに移動にて集中隔離観察(自費))を実施。
○隔離観察の最終日前に,医療チームが更なるPCR検査を実施。
○重慶到着前の中国国内トランジット地点で,PCR検査及び14日間の隔離観察を実施済みの場合,再度の隔離措置は不要。

【昆明市(省全域)】(3月3日,省政府発表)

○乗客全員に対し空港にて検温を実施。37.3度以上の発熱者は直ちに指定病院に搬送。
○検温で異常のない者は,専用車両で指定ホテルに移動しPCR検査を実施。
○検査結果が出るまでは概ね6時間〜12時間。陽性であれば再検査(2回目のPCR検査でも陽性の者は指定病院に移送)。
○陰性であれば指定ホテルに移送し,同所で14日間の隔離観察を実施(集中隔離観察)。移送,検査料は市負担(ホテル代の取扱いは未定)。
○昆明到着前の中国国内トランジット地点で,PCR検査及び14日間の隔離観察を実施済みの場合,再度の隔離観察は不要。

【貴陽市】(3月4日検疫当局の説明。市政府未発表】

○乗客全員に対し空港にて検温。37.3度以上の発熱者がいた場合は指定病院に搬送。
○その後,専用車両で空港近隣のホテルにてPCR検査を実施。
○検査結果が陰性であれば指定ホテルで14日間の集中隔離観察を実施。但し,居住地管理部門の同意がある場合には自宅隔離観察に切替えの余地あり。
○PCR検査料は無料。集中観察期間のホテル代260元は本人と貴陽市の折半。ホテルでの1日3食は貴陽市負担。
○中国国内でトランジットを利用した渡航者に対する措置は検討中。

【お問い合わせ先】
在重慶日本国総領事館
住所:重慶市渝中区民族路188号環球金融中心42階
TEL:023-6373-3585
※在重慶日本総領事館のホームページでは,新型コロナウイルス関連情報をまとめて掲載していますので,併せご参照ください。
HP:https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/influenzalist.html
(担当:中野 TEL:139-9615-5711 E-mail: yukihisa.nakano@mofa.go.jp )
:宮崎TEL:138-0835-1586 E-mail: keisuke.miyazaki@mofa.go.jp )